
時に、失敗した手法は続けた方が結果的に稼げることがあります。
たとえば、10回目で当たるクジがあったとします。
1回引いてもハズレ。
2回引いてもハズレです。
これを9回繰り返します。
そして10回目、ついに当たりを引くことができます。
もし10回目で当たるクジがあったら、
別に9回ハズレを引いたってどうってことないですよね。
もくもくとハズレを引くはずです。
・・・が、しかし。
これがトレードとなると、そうもいかないのです。
多くのトレーダーは数回損してしまうと、
「このやり方じゃダメだ・・・」
と、今やっている手法のやり方を変えてしまう傾向にあります。
損切りラインをずらしたり、
エントリーのタイミングをずらしたり、
分析手法を変えたり・・・とかですね。
そのように、数回損しただけで「この手法はダメだ」と思い、
別の手法を試してしまうんです。
しかし、途中で手法を変えてしまうのは、よくありません。。
それはなぜか??
それは、期待値が分からなくなってしまうからです。
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期待値というのは、
「ある程度回数をこなした時に、どれだけリターンが望めるか?」
という見込みを表すものですね。
なるべく分かりやすく説明すると・・・
たとえば資金100万円で、期待値1.1のトレードをしたとしましょう。
そのトレードを繰り返していくと、
資金が110万円になることが見込める、ということです。
(細かい計算式は省きます)
しかし注意したいのが、
1回1回全てのトレードで勝てるわけじゃないってことです。
時には損することだってあります。
損が連続することだってあります。
でももちろん勝つこともあるわけです。
その勝ち負けを平均すると1.1になる、と。
だから大切なのは、
その期待値1.1のトレードを繰り返すことなんです。
もし途中でトレードのやり方を変えてしまったら、
その時点で期待値が変わってしまいます。
もしかしたら期待値が0.9になるかもしれません。
もちろん、1.1以上になることもありますが・・・
でもそうすると、資金110万円の見込みが変わってきてしまいます。
数回損しただけで手法を変えてしまうと、
期待値がごちゃごちゃになってしまうんです。
期待値が高いのか低いのか、分からなくなるんですね。
だから、とりあえず損しようが構わず、
一定回数は同じ手法を繰り返すことが大事です。
目安は・・・そうですね、100回と言いたいところですが、
そこまで余裕はないかもしれません。
なので、最低10回(これでも少ないと思いますが)、
同じ手法を繰り返してください。
そして回数をこなした後に、
トータルの損益を計算してみましょう。
プラスになっていればその手法は期待値が1.0以上。
つまり、続ければ続けるほど稼げる「見込み」があります。
逆にトータルでマイナスなら期待値が1.0未満ってことです。
続ければ続けるほど損する「見込み」というわけですね。
改善していく必要があります。
自分がやっている手法が稼げるか、稼げないかは、
ある程度回数をこなさないと分かりません。
あなたは、たいして回数をこなさずに
手法を変えてしまうことありませんか?
もしあるのなら、いつまでたっても稼げない可能性が高いです。
僕もそれをやっていた時は稼げなかったので。。。
なので、手法やルールを決めたら、
とりあえず損しようが一定回数は繰り返す、
ということを意識してトレードしてみてくださいね。